文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、 来年両国の国交正常化70周年を控えて韓国を訪れたフィリピンのドゥテルテ大統領と大統領府青瓦台で4日午後首脳会談を行い、両国の協力関係をさらに強化していくことで一致しました。
両首脳の会談は、今回が2回目で、去年11月に文大統領がフィリピンを訪れた以来となります。
文大統領は、会談の中で、「両国がこれまで70年間あげてきた成果をもとに今後より未来志向の関係を築き上げていきたい」と述べました。
これに対し、ドゥテルテ大統領は、「フィリピンと韓国の新たな歴史をつくっていくうえで、文大統領と緊密に協力していきたい」と答えました。
特に、ASEAN=東南アジア諸国連合との協力を強化し、安全保障面で北韓と外交関係をもつ国とともに北韓の核問題について協力していくとする文大統領の「新南方政策」について、ドゥテルテ大統領は、「歓迎する。フィリピンの運命はアジアにかかっている。韓国のような友邦とともに協力していきたい」と述べました。
文大統領が就任してからASEANの首脳が韓国を訪れたのは初めてです。
両首脳は、小規模と拡大首脳会談を開き、交易・投資、国防・防衛産業、文化・人的交流などあらゆる分野で両国の実質的な協力を強化することで一致したほか、交通、経済・通商、再生可能エネルギー分野での協力策を盛り込んだ了解覚書(MOU)の書名式を行いました。