米朝首脳会談を控えて、大統領府青瓦台は非常体制に入りました。
シンガポールでは11日にも米朝の実務協議が行われ、議題について最終調整を進める見通しで、青瓦台は現地に派遣した大統領府国家安保室関係者らと連絡を取り合い、シンガポールでの米朝の動きを注視しています。
青瓦台は、国家安全保障会議を中心に国家安保室、外交部、統一部、国家情報院などが、米朝首脳会談の成功のための支援を続けるとともに、12日の首脳会談の結果を踏まえて、4月の南北首脳会談で採択された板門店宣言の合意を履行するための措置も検討していくことにしています。
文在寅大統領が米朝首脳会談に合わせてシンガポールを訪問するのではないかとの見方がありましたが、青瓦台の関係者は10日、記者団に、「米朝両首脳は会談を成功させることに意欲を示しており、米朝首脳会談は成功するものと期待している。文在寅大統領はソウルで会談を見守ることになる」としました。
一方、文在寅大統領は11日午後に首席補佐官会議を開き、米朝首脳会談の成功に向けて韓国政府としてすべての支援を行うよう指示する見通しです。
文在寅大統領は米朝首脳会談の結果に速やかに対応するため、すべての日程をキャンセルし、会談を見守ることにしています。