アメリカのトランプ大統領は、先のシンガポールでの史上初の米朝首脳会談の際、北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長に、自分への直通電話番号を渡していたことがわかりました。
これによって、両首脳が電話で直接協議ができるようになるかどうか注目されています。
ロイター通信が伝えたところによりますと、トランプ大統領は現地時間の15日、ホワイトハウスで記者会見し、「金委員長とはとても相性が良い。会談の際、金委員長に自分への直通電話番号を渡した」と述べたということです。
そして、トランプ大統領は、現地時間の17日に金委員長に電話をかけることを検討していると述べたということです。
一方、トランプ大統領は、米朝首脳会談後初めて言及した韓米合同軍事演習を中止する方針については、「自らの提案」だったことを明らかにしました。
トランプ大統領は、「韓米合同軍事演習を中止するのは私の提案だった。私はホワイトハウスに入った日からそれが嫌だった。それにかかる費用は多いのに、なぜ補填されないのか」と述べ、「北韓と交渉しながら同時に合同演習を行うことは望ましくない」とも説明しました。
またトランプ大統領は、「北韓と良い文書に署名したし、もっと重要なのは、金正恩委員長と良好な関係を持つようになったことだ」と語りました。