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釜山港コンテナ埠頭 まひ状態続く

Write: 2003-05-14 00:00:00Update: 0000-00-00 00:00:00

釜山港のコンテナ輸送は大型トラックの運転手の労働組合によるストライキで、まひ状態が続いています。釜山港では大型トラックの運転手らで作る労働組合「貨物連帯釜山支部」によるストライキが7日目を迎え、コンテナ埠頭は山積みにされたコンテナで身動きができなくなって、港の機能はまひ状態に陥っています。こうした中で政府はコンテナ埠頭に、軍の車両を投入して、優先性の高い冷凍水産物や緊急輸出製品などの輸送に乗り出しましたが、コンテナの山積み状態は依然として解消されていません。また鉄道庁は貨物列車を追加投入してコンテナ輸送を増やしています。警察は釜山支部の幹部7人に対する業務妨害容疑の逮捕状を申請し、軍や組合員でない運転手によるコンテナ輸送を妨害する組合員があれば、同じく逮捕する方針です。ところで釜山からのコンテナを鉄道で首都圏に受け入れる京畿道儀旺(ウィワン)市の鉄道コンテナ基地の組合員が13日、釜山支部に同調してストライキに入るなど、ストライキは全国的な広がりをみせています。また民主労総=全国民主労働組合総連盟は14日「貨物連帯のストライキは歴代政権が量産してきた正社員と社員でない労働者の差別が本格的な社会問題として出てきたものだ」として「政府が警察力を投入して鎮圧すれば、労働弾圧と受け止めて強力に対応する」と発表し、ストライキの影響は社会問題にまで発展する恐れも出ています。産業資源部と韓国貿易協会のまとめによりますと、今月9日から13日までのストライキによって合わせて4億5,000万ドルの被害が出たと集計されています。こうした中で、現代商船や韓進海運などは、急ぎのコンテナを釜山港でなく中国の上海や日本の神戸などに移す動きを見せていることから、世界第3位のコンテナ港としての釜山港の地位が危ぶまれています。

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