ロシアを国賓として訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、ロシア下院での演説を皮切りに2泊4日の公式日程を始めました。
文大統領は21日、韓国の大統領としては19年ぶりに国賓としてロシアを訪れました。
到着直後、ロシア下院議会を訪れ、下院議長やの政党代表らと会ったあと、韓国の大統領として初めてロシア下院議会で演説しました。
文大統領は演説で、「ことし4月27日の南北首脳会談で行われた板門店宣言と、今月12日の米朝首脳会談を通じて、韓半島に歴史的な大転換が起きている」としたうえで、「こうした変化には、ロシアの支持が大きな力になった」として感謝の意を伝えました。
また、「韓半島の平和は、北東アジアの経済共同体の土台になる。韓半島に平和体制が構築されれば、南北の経済協力が本格化し、それが、ロシアとの3か国の協力につながる」と強調しました。
20分間、行われた演説で、ロシアの議員から、7回の拍手を受けました。
続いて、文大統領はメドベージェフ首相と会談し、韓半島の非核化と平和定着に向けた戦略的な意思疎通の強化や、韓国と北韓、ロシアの3か国の協力を具体化することで一致しました。
文大統領は22日、プーチン大統領と首脳会談を行い、ロシアとの実質的な協力の拡大や韓半島への平和定着のあり方などについて議論する予定です。