情報機関、国家情報院からの収賄罪などに問われている前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告の判決公判が、20日午後ソウル中央地方裁判所で開かれ、懲役8年が言い渡されました。
朴被告は、大統領就任直後の2013年5月から2016年7月にかけて、国家情報院長から毎月5000万ウォン~2億ウォンずつ総額35億ウォンの国家情報院特殊活動費を裏金として受け取ったとして収賄や国庫損失などの罪で、ことし1月に起訴されました。また、2016年4月に行われた総選挙を前に、当時の与党「セヌリ党」の党内公認候補選びに違法に介入したとして、公職選挙法違反の罪にも問われています。
裁判所は20日、収賄罪について、「証拠が不十分」として、無罪としました。
国庫損失の罪については、「国家情報院長が朴被告の指示に従って特殊活動費を提供した行為は、横領による国庫損失」として、有罪と判断し、懲役6年を言い渡し、33億ウォンの追徴を命じました。
また、公職選挙法違反の罪についても、有罪と判断し、懲役2年を言い渡しました。
朴被告は去年10月から出廷を拒否しており、朴被告は20日も出廷しませんでした。
朴被告は、長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して財閥企業の三星やロッテから賄賂を受け取り、崔被告が実質支配した二つの財団に資金を拠出するよう企業に強要したなどとして、おととし4月に18の罪状で起訴され、ことし4月、1審で懲役24年を宣告されています。