三星電子の国内の半導体工場の従業員に白血病の発病が相次いだとされる問題で、三星電子と被害者団体は、調停委員会の仲裁案を受け入れるとの合意文書に署名しました。
三星電子はこのほど、調停委員会が提示した、被害者に対する補償、三星電子の謝罪、再発防止策などが盛り込まれた仲裁案を受け入れる方針を明らかにし、三星電子と被害者団体、調停委員会は24日、こうした仲裁案を受け入れるとする合意文書に署名しました。
合意文書は、三星電子と被害者団体が調停委員会の仲裁案を無条件受け入れるとの内容が盛り込まれています。
調停委員会は10月初めまでに最終的な仲裁案をまとめ、10月中に三星電子による補償を終えることにしています。
この問題は、2007年に三星電子の半導体工場で働いていた従業員が白血病で死亡し、表面化しました。
調停委員会の計画通り10月中に三星電子による補償が終われば、問題は11年ぶりに一段落することになります。