中国の外交を統括する楊潔チ政治局委員が今月中旬、極秘で韓国を訪れ、大統領府青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と会談していたことがわかりました。
韓半島の平和に関する、南北とアメリカ、それに中国の4か国による協議体制の構築が議論されたとみられます。
北京の消息筋が30日、明らかにしたところによりますと、楊潔チ政治局委員は2週間ほど前に、孔鉉佑外務次官とともに1泊2日の日程で釜山を訪れ、鄭国家安保室長らと会って、韓半島問題全般について虚心坦懐に意見交換したということです。
盧英敏(ノ・ヨンミン)中国駐在韓国大使も一時帰国し、この会合に同席したとされます。
今回の会合は、終戦宣言など韓半島の平和に関する4か国による協議体制をつくるためのものとみられるということです。
孔鉉佑外務次官は今月25日から27日まで、北韓を訪れ、韓半島の非核化について議論しています。
終戦宣言は、ことし4月の南北首脳会談での板門店宣言以降、南北とアメリカの3か国が主導してきましたが、6月の米朝首脳会談後、北韓の非核化に進展が見えなくなっていることから、中国が加わる必要性があるという声が出ていました。