康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が31日、ARF=ASEAN地域フォーラムに出席するため、シンガポールに向かいます。
康長官は来月5日までシンガポールに滞在しながら、韓半島の平和体制に向けた国際社会の支持を取り付ける方針です。
ARF=ASEAN地域フォーラムが来月3日と4日、シンガポールで開かれます。
会議には、ASEAN各国の外相だけでなく、北韓の核問題をめぐる6か国協議の当事国の南北、アメリカ、中国、日本、ロシアの外相が出席します。
各国が自国の利益を高めるために外交攻勢を掛けるとみられるなか、韓半島の平和体制の構築も焦点となりそうです。
北韓はARFに出席した国と2国間の会談を行う見通しで、南北や米朝の外相会談が行われるかどうかに関心が寄せられます。
2国間の会談だけでなく、南北米3か国による会談が行われれば、終戦宣言をめぐる議論に一層弾みがつくと期待されます。
会談で、終戦宣言の時期や主体、方式などについて大筋の合意がなされれば、9月下旬に予定されている国連総会で南北米3か国の首脳会談や終戦宣言が実現する可能性も高まります。
ただ、非核化をめぐる米朝間の意見の隔たりや、中国の介入など依然として状況は流動的です。
ARFの議長声明に板門店宣言への支持などが盛り込まれるかも注目すべきところとされます。