政府が、走行中に車に火がつく事故が相次ぎ、安全に対する不安の声が高まっているBMWの車の中で、まだ安全検査を受けていない車は運行ができないようにする命令を出す案を検討することにしました。
安全検査の結果、危険性があると判断された車についても同じ措置をとります。
金賢美（キム・ヒョンミ）国土交通部長官は、8日、交通安全公団の自動車安全研究院を訪問し、BMWの製作上の欠陥を調べる調査の進捗状況を確認し、このように述べました。
金長官は、リコールの対象となったBMW車を利用する人たちが不便を被っていることは理解するが、トンネルやガソリンスタンド、駐車場などの公共施設で突発的に火事が発生すれば、さらに大きい事故につながりかねないとし、運行停止命令の検討の背景を説明しました。
金長官は、このため14日まで緊急安全検査を必ず受け、安全検査を受けるまではなるべく車の使用を控えるよう、車の所有者に改めて呼びかけました。
政府は、これまで、運行停止の必要性について法律上の根拠が足りないとし、積極的な立場ではありませんでしたが、李洛淵（イ・ナギョン）国務総理が納得できる事後措置や法令の不備の補完を行うように求めたことを受け、検討を始めたとみられています。