韓国の独立記念日にあたる8月15日の光復節を控えて、記念式典での文在寅（ムン・ジェイン）大統領の演説の内容に関心が寄せられています。
通常、光復節の大統領の演説には、国政運営の構想が盛り込まれます。
文大統領は去年の演説で、南北間の諸問題は当事者どうしで解決するという自らの構想、いわゆる「韓半島運転席論」を改めて強調していましたが、ことしも、韓半島問題に関する構想を明らかにするとみられます。
大統領府青瓦台の高官によりますと、ことしの光復節の演説は、「韓半島の平和」がテーマになるということです。
実務交渉の段階で隔たりを狭められずにいる北韓とアメリカの仲立ちをする案が示されるとされ、なかでも、国連総会や平壌訪問など重要な外交日程が目白押しであるだけに、具体的な仲立ち案が示される可能性があるという見方が出ています。
年内の終戦宣言を目指して、中国など関係国へのメッセージが含まれる可能性もあります。文大統領がことしの演説で、どのような仲立ちの外交策を打ち出すか、関心が寄せられています。