親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取ったとされる収賄罪などに問われている朴槿恵(パク・クネ)前大統領(66)の控訴審判決公判が24日午前、ソウル高等裁判所であり、一審より重い懲役25年、罰金200億ウォンが言い渡されました。
一審では懲役24年、罰金180億ウォンでした。
朴被告は、情報機関の国家情報院から大統領府青瓦台に上納された秘密資金をめぐっても、ことし7月、ソウル中央地方裁判所で、国庫損失などの罪で懲役8年の実刑判決を受けており、これをあわせると懲役33年となります。
朴被告は1審の途中から「裁判所への信頼はなくなった」と出廷を拒否しており、この日も姿を見せませんでした。
裁判所は1審で無罪となった収賄罪のうち、三星電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長からの賄賂については、経営権継承をめぐる暗黙の口利きがあったとして有罪と判断しています。
李在鎔副会長は、朴槿恵前大統領と崔順実被告への贈賄罪などに問われており、今回の判決が李副会長の上告審に与える影響が注目されます。
李副会長のことし2月の控訴審公判で、高等裁判所は、崔被告の娘の乗馬訓練に対する支援金額の一部およそ36億ウォンを賄賂と認定し、懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しています。
一方、朴前大統領との共謀関係に問われた親友の崔順実(チェ・スンシル)被告(62)の控訴審判決も24日にあり、ソウル高等裁判所は懲役20年、罰金200億ウォンを言い渡しました。