中国の軍用機1機が29日、韓国の防空識別圏に進入しました。
合同参謀本部によりますと、「Y-9JB」偵察機とみられる中国の軍用機1機が29日午前7時40分ごろ、済州島の南の岩礁、離於(イオ)島付近の防空識別圏に進入したということです。
この軍用機は、韓半島東部の江陵(カンヌン)付近に接近するなど、午前11時50分ごろまで4時間ほど、韓国の防空識別圏内にとどまったということです。
これについて、中国は、正常な飛行だったと主張しているもようです。
離於島付近は、韓国と日本、中国の防空識別圏が重なる空域で、中国の軍用機が韓国の防空識別圏に進入したのは去年1月以降、5回目となります。
軍事専門家らは、中国が韓半島周辺に対する偵察能力や偵察機の長距離飛行能力を誇示する目的で、韓国の防空識別圏への進入を繰り返しているとみています。
一方、韓国国防部は29日、韓国駐在武官を呼んで厳重に抗議しました。