韓米FTA=自由貿易協定の改正案が公開されました。韓国に不利とされてきた国家と投資家の間の紛争解決(ISDS)での二重訴訟防止条項を盛り込み、それと引き換えに自動車部門で韓国が譲歩する内容となっています。
韓米FTAの改正案は、韓米がことし3月に発表した大筋合意にもとづいて、具体化したもので、改正議定書2件、共同委員会の解釈、合意議事録と書簡の交換など合わせて8件からなります。
分野別に見ますと、アメリカが韓国製の貨物車を輸入する際に課す25%の関税を、来年から段階的に引き下げ2021年に撤廃する予定でしたが、アメリカ側の要求を受け入れ、撤廃の時期を20年延ばし、2041年としました。
韓国が輸入するアメリカ製の自動車に対して、アメリカ国内の安全基準を満たせば、韓国国内の基準も満たしたものと見なす台数を、いまの年間2万5000台から5万台に増やします。
韓国側の要求事項としては、韓国に不利な条項とされてきた国家と投資家の間の紛争解決(ISDS)の二重訴訟防止条項を、協定文に盛り込みました。
これによって、韓EU=ヨーロッパ連合FTAや韓中FTAなど別の投資協定によって国家と投資家の間の紛争解決手続きを始めた場合、同じ件で韓米FTAを通じて二重の手続きを進めることはできなくなります。
産業通商資源部は、1週間の間、意見を収集したあと、外交部や法制処、次官会議、閣僚会議での審査を経て、大統領の承認を得て、アメリカとの署名の日程を協議する方針です。
署名後、来年の発効を目指して、国会での批准同意の手続きを進めます。