中国は北韓が9日に開催する建国70年の祝賀行事に最高指導部序列3位の栗戦書(りつせんしょ)氏を派遣することにしましたが、韓国にも最高指導部を派遣する見通しです。
当初は習近平主席自らが北韓を訪問するとの観測もありましたが、貿易摩擦で対立するトランプ政権を刺激することを避け、習近平主席の特別代表として最高指導部を派遣することにしたものです。
一方、韓国も習近平主席の訪問を要請していて、韓国にも共産党の最高指導部を派遣することにしたとみられます。
北京の消息筋によりますと、中国は来月半ばに共産党最高指導部の韓国訪問に向けて準備を進めているということです。
この消息筋は、文在寅大統領が昨年中国を訪問したことを受けて習近平主席の韓国訪問が検討されたが、習近平主席の北韓訪問が取りやめになったこともあって、韓国にも最高指導部を派遣することにしたものだと説明しました。
中国が来月最高指導部を派遣することにしたのは、THAAD=高高度迎撃ミサイルシステムの韓国配備で悪化した両国関係を復元するための共同宣言が発表されてからちょうど1年になることを考慮したとされています。