済州(チェジュ)島で10日から開かれる韓国主催の「国際観艦式」で、自衛艦旗の「旭日旗」を掲揚しないよう韓国が日本に求めていた問題で、日本の海上自衛隊は5日、韓国海軍に対して観艦式に参加しないと伝えてきました。
韓国政府の消息筋が5日、明らかにしたところによりますと、日本は5日午前、国際観艦式に自国の艦艇を派遣しないと通知してきたということです。日本はその代わりに、行事の一つである「西太平洋海軍シンポジウム」に代表団を送るということです。
韓国では、旭日旗が「日本による植民地支配の象徴」と受け止められていて反発が根強いため、韓国海軍は先月末、日本の海上自衛隊に対して旭日旗を艦艇に掲げないよう要請していました。
しかし、これについて、小野寺防衛大臣は先月28日の会見で「国内法で自衛艦旗の掲揚は義務付けられている」として「当然、掲げることになる」と述べたほか、自衛隊制服組トップの河野克俊統合幕僚長も今月４日の記者会見で「自衛艦旗はわれわれの誇りであり、降ろしていくことは絶対にない」と述べ、韓国側の要請に応じない考えを示していました。