韓国では15日、ほとんどの地域で大気中のPM2.5=微小粒子状物質の濃度が1立方メートルあたり50マイクログラムを超える状態が続き、この秋初めて、大気汚染のレベルが「悪い」段階となりました。
大気中のPM2.5の濃度は15日、首都圏で70マイクログラムを超えるなど、全国ほとんどの地域で50マイクログラムを上回りました。
韓国では、PM2.5の濃度による大気汚染のレベルを4段階に分け、大気中のPM2.5の1日平均濃度が1立方メートルあたり15マイクログラムまでの場合は「良い」、16~50マイクログラムは「普通」、51~100マイクログラムは「悪い」、101マイクログラム以上は「非常に悪い」としています。
統計によりますと、南東風が吹く夏には、PM2.5の濃度が低くなりますが、11月から再び上昇し、冬から春先にかけてピークとなります。
これは、暖房のために石炭燃焼量が増える中国で濃いスモッグが発生し、それが北西風に乗って運ばれてくるためです。
ことしは寒さが早まっているだけに、PM2.5の濃度の高い日がさらに多くなると予想されるため、健康管理に注意が必要とされます。