アメリカのトランプ政権が北韓に対する制裁を維持する必要があると訴えている中、鉱物と農産物分野のグローバル企業が最近北韓を極秘に訪問していたことが明らかになりました。
北韓に詳しい複数の消息筋によりますと、先月末、ドイツに本社を置く多国籍企業で、鉱物資源やエネルギーにかかわる事業を展開してきたA社とアメリカ最大の穀物業者B社など、グローバル企業の関係者が北韓を訪問して北韓の関係者に会ったということです。
北韓に詳しい消息筋は、これについて、「北韓内部では今後制裁が緩和され外部の投資資金が流入するという期待感が高まっている」と伝えました。
これらの企業の関係者が北韓を訪問したのは、民間レベルでの訪問ではありますが、アメリカの大手企業が含まれているという点で裏にはトランプ政権の暗黙の了解があったのではないかという解析があります。
アメリカ政府が北韓に対する制裁の必要性を強調しながらも、北韓の非核化措置を促す材料となる相応装置の一つとして投資可能性を検討しているということです。
これに先立って、トランプ大統領は9日に記者団に対し「北韓が外国人投資を求めているとはっきり言える。それこそが米朝対話がうまくいく理由の一つである」と述べています。