ヨーロッパを歴訪中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がイタリアのコンテ首相と会談し、北韓の非核化に向けたイタリアとEU=ヨーロッパ連合の支持を呼びかけました。
文大統領は現地時間の17日、ローマでコンテ首相と就任以来、初めて会談しました。
文大統領は会談で、「北韓が非核化の手続きを着実に進めるよう、国際社会が激励し、誘引措置を取る必要がある」として、イタリアとEUの支持を呼びかけました。
フランスのマクロン大統領に協力を呼びかけた「対北韓制裁の緩和」には触れませんでしたが、北韓にモチベーションを与え、非核化を加速させるための相応の措置が必要だと改めて強調しました。
これに対して、コンテ首相は、文大統領の韓半島平和プロセスが歴史に新たなページを加えているとし、韓国政府を全的に支持すると応じました。
両首脳は韓国とイタリアの関係を戦略的パートナーの関係に格上げすることにしました。
文大統領は同じ日の夜、ASEM=アジア・ヨーロッパ会議が開かれるベルギーに移動し、イギリスのメイ首相やドイツのメルケル首相とそれぞれ会談する予定です。
これで文大統領は、今回のヨーロッパ歴訪で、フランス、ドイツ、イギリス、イタリアのヨーロッパ主要4か国とそれぞれ首脳会談を行うことになります。
今回のヨーロッパ歴訪は、南北とアメリカを中心に進められている非核化に、ヨーロッパの積極的な関心と多様な方法での参加を働きかけるためのものとみられています。