現地時間の25日未明、猛烈な台風26号がアメリカ自治領・北マリアナ諸島のサイパンを直撃しました。
島通過時の中心気圧は905hPa、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルと、勢力が強まっていて、強い風によって建物が崩れ、街路樹が倒れるなど大きな被害が出ています。
統計が始まって以来、この規模の台風がサイパンなどを直撃したことはありません。
サイパン国際空港は、施設の破損などで、24日から閉鎖され、復旧されるまですべての便の離着陸が中止となっていて、いまだに再開の見通しが立っていません。
サイパンには現在、在住の韓国人2000人や韓国人観光客1000人あまりが滞在していて、幸い、人命にかかわる被害は出ていないとされますが、韓国人観光客1000人あまりが足止め状態となっています。
多くホテルやリゾートでは、電気や水道の供給が止まり、通信も円滑でないため、大きな不便を強いられているということです。
特に、家族連れの観光客が多く、子どもやお年寄りの健康が心配されています。
外交部は、「現地の道路の事情が悪く、正確な被害の把握が遅れているが、空港が再開され次第、緊急救援物資を支援する」としています。