このところ、世界的に株式市場の不安定な値動きが続いていますが、なかでも、韓国の株式市場の下落が目立っています。
今月に入ってから、韓国株式市場の総合株価指数は14.8%下がり、店頭市場のコスダックは23%以上下落し、主要国の株式市場で、最も大きな下げ幅となっています。
とりわけ韓国の株式市場の下げ幅が大きい背景には、韓国にとって最大の貿易相手国である中国とアメリカの間の貿易紛争が長引いていることがあります。
また、韓国の株式市場は、株式の売買がほかの新興国に比べて容易な仕組みであることも要因となっています。
さらに、韓国の株式市場では、時価総額1位の三星電子が、全体の時価総額の20%を占めていて、上位10社を合わせると、全体の38%に上ります。
半導体や自動車、バイオなどが中心となっていて、これらの銘柄のうち一部が落ちると、全体の株価に大きな影響を与えてしまいます。
一方、韓国経済をめぐる環境が芳しくないことも背景にあるとみられています。
韓国の経済成長率をめぐっては、韓国銀行が2回に渡ってことしの見通しを下方修正しており、OECD=経済協力開発機構が発表した韓国の景気先行指数は17か月連続の下落となり、1990年代後半のアジア通貨危機以来、最も長くなっています。
韓国の金融当局は、外貨準備高が十分なことや、ムーディーズなど主な格付け会社が韓国の信用格付けを「安定的」としていることなどをあげ、過度に不安になる必要はないとしていますが、市場の不安は今のところ収まる気配はありません。