アメリカが、北韓の寧辺と豊渓里の核施設に対して韓国と共同で査察することを北韓に提案するもようです。
韓国のMBCが31日、政府当局者の話として報じたところによりますと、アメリカは、北韓の寧辺と豊渓里の核施設に対して韓国と共同で査察することを北韓に提案する方針だということです。
ポンペイオ国務長官の4回目の北韓訪問の際に合意された豊渓里の核施設に対する査察に、寧辺を加えた構想です。
交渉の枠を広げることで、スピードを上げる狙いがあるとみられます。
アメリカは韓国に対して、核査察への参加を積極的に呼びかけたということです。
韓国を当事者として加えれば、北韓を説得しやすくなるうえ、南北の経済協力なども、アメリカと足並みを合わせて進めさせることができると判断したためです。
韓国政府は、査察への参加について、前向きに検討しているとされます。
一方、アメリカはこうした方針を、今月9日ごろニューヨークで開かれる米朝高官級会談で提示する予定です。
外交部の当局者によりますと、この会談は、ポンペイオ国務長官と金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長の高官級に、アメリカ国務省のビーガン北韓担当特別代表と北韓外務省でアメリカとの交渉を担当する崔善姫(チェ・ソニ)次官の実務者を加えた拡大会談になる見通しだということです。
この当局者は、アメリカは、北韓が受け入れられるような様々な相応の措置を用意していると聞いていると話しています。