アメリカと中国の貿易摩擦が深まっているなか、アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席が現地時間の1日、電話会談したことがわかりました。
トランプ大統領はツイッターで、「習主席と長時間、とてもよい議論ができた」と明らかにしました。
また、「いろいろな議題について議論したが、貿易にかなり比重を置いたものだった。アルゼンチンでのG20=主要20か国・地域首脳会議が予定されているなか、議論がうまく進んでいる」と伝えました。
さらに、トランプ大統領は、「北韓についてもよい話し合いができた」とコメントしました。
一方、中国の新華社通信は、習主席が電話会談で、「貿易摩擦は、中国が望んでいるものではない」と述べたと報じました。
習主席は、「中国が第1回国際輸入博覧会を開くが、これは輸入を増やし、開放を拡大するという積極的な意志の表明だ」と説明したということです。
北韓については、「米朝両国が韓半島の非核化と平和構築に拍車をかけることを願っている。中国は引き続き建設的な役割を果たす」と述べました。
今回の電話会談は、G20首脳会議に合わせて29日に開かれる米中首脳会談を控えて、両首脳が事前に貿易などでの意見のすり合わせをするためのものという見方が出ています。
アメリカとしては、米朝対話の局面で、北韓への圧力を維持し、非核化をけん引するためには、中国の協力が欠かせないため、今回の電話会談が、北韓問題をめぐる米中連携の復元の糸口になるかに注目が集まっています。