ソウル中心部の龍山（ヨンサン）にある韓国駐留アメリカ軍の龍山（ヨンサン）基地が、2日、バスツアーで一般公開され、日本時代を含め114年ぶりに市民が中に入りました。
韓国駐留アメリカ軍は、日本軍の武装解除を受けて1945年から龍山基地に駐屯し、主力の地上軍を指揮する第8軍司令部も置いていましたが、2003年、韓国とアメリカは、龍山基地を含むアメリカ軍基地をソウル南方の京畿道（キョンギド）平沢（ピョンテク）市に移転することで合意しました。
これによって第8軍司令部は去年7月、龍山基地から平沢基地に移転しました。
基地はまだアメリカ軍が管理していますが、国土交通部とソウル市は、ここを大規模な公園に整備する方針で、それに先立って2日、基地内の主な場所をバスで見て回るツアーを始めました。
バスツアーは全長9キロのコースで、基地内に残る歴史的・文化的な建物や記念碑などを見て回りました。
国土交通部とソウル市は、年内に６回このバスツアーを行って、公園をどのように整備すべきか、市民の意見を集めることにしています。
政府は、このバスツアーを来年も続けられるよう、アメリカ側と協議することにしており、公園は2027年のオープンを目指しています。