少子化問題が深刻さを増している中、仕事をせずに育児だけを担当している男性が30代を中心に12か月連続で増えていることがわかりました。
統計庁が17日にまとめた雇用動向によりますと、15歳以上の人口のうち、仕事も就職活動もしていない、いわゆる「非経済活動人口」でありながら育児をしている男性は11月時点でおよそ7000人だったということです。
こうした男性は去年10月までは3000~4000人にとどまっていましたが、去年11月に6000人になって以来、ことし11月までの12か月連続で増加しています。
一方、育児休暇をとる男性も大幅に増えており、雇用労働部によりますと、ことしの上期に育児休暇をとった男性はおよそ8500人で前の年の同じ期間に比べて65.9%も増加しました。
統計庁の関係者は、こうした傾向は特に30代でいちじるしい、若い世代を中心に育児は女性がするものだという過去の固定観念が次第に薄れつつあると話しています。