三星電子の半導体工場などで働いた労働者が白血病などを発症した問題で、三星電子は23日、被害者に謝罪するとともに、被害者への補償や再発防止に向けた対策に関する協議文に署名しました。
この問題は、2007年に三星電子の半導体工場で働いていた従業員が白血病で死亡し、表面化しました。その後も白血病の発病が相次ぎ、業務との因果関係などをめぐる対立が続いていましたが、ことし7月、三星電子と被害者団体は調停委員会がまとめる仲裁案を受け入れることで合意しました。
調停委員会が示した仲裁案では、三星電子側に被害者1人当たり最大1億5000万ウォンの補償金を支払うよう促していて、補償の対象は、三星半導体工場が建てられた1984年5月以降半導体やLCDの生産ラインで1年以上勤務したことのある従業員で、補償の対象となる疾病は白血病と肺がんなどの16種のがんとなっています。
仲裁案ではまた、三星電子が謝罪文を発表するよう促しています。
三星電子と被害者支援の市民団体は23日、仲裁案合意履行の協約を結び、仲裁案に盛り込まれた内容を誠実に履行することを確認しました。
また、半導体事業を統括する金奇南(キム・ギナム)代表は、「大切な仲間とその家族が長い間苦しんできたのに、三星電子は、早急な解決に向けた努力が足りなかった」と謝罪しました。
三星電子は、会社のウェブページに謝罪文と支援補償に関する案内文を掲載することにしています。