チェコを出発した文在寅（ムン・ジェイン）大統領が現地時間の29日午前、G20＝主要20か国・地域首脳会議が開かれるアルゼンチンのブエノスアイレスに到着しました。
G20首脳会議では、20か国・地域の首脳や国際機関の首長らが集まり、公正で持続可能な開発をテーマに議論を行います。
文大統領は今回の会議で、包容的な成長や多国間貿易体制の復元など世界の経済懸案についての韓国の立場を表明する予定です。
また、韓半島の平和は、世界各国に経済的な機会になるということを強調し、非核化と平和体制の構築への関心と支持を呼びかける方針です。
もっとも注目されるのは、トランプ大統領との6回目の韓米首脳会談です。
非核化に対する相応の措置をめぐって2回目の米朝首脳会談が難航しているなか、文大統領の仲立ちの役割に期待が寄せられています。
G20首脳会議2日目には、国連安全保障理事会の非常任理事国で、対北韓制裁委員会議長国のオランダのマルク・ルッテ首相、来年から非常任理事国を務める南アフリカ共和国のシリル・ラマポーザ大統領と個別会談し、北韓への制裁緩和について議論する見通しです。