12月1日、韓国と北韓の軍事境界線を越えて韓国側に渡ってきた北韓軍兵士は、先月撤収された北韓軍警備隊の見張り所の付近を通過していることがわかりました。
韓国政府の関係者が明らかにしました。
韓国と北韓は、9月に平壌(ピョンヤン)で行われた南北首脳会談の際、韓国と北韓が交わした「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」で、軍事境界線付近の見張り所を試験撤収することに合意しました。
それを受けて、韓国軍と北韓軍は、先月、南北の軍事境界線付近にある韓国側の見張り所10か所と、北韓側見張り所10か所の兵士と装備を撤収させています。
今回脱北した北韓軍兵士は、江原道(カンウォンド)高城(コソン)郡付近の韓国軍の見張り所を通して韓国入りしていますが、この地域にあった北韓側の見張り所は撤収されているということです。
北韓軍兵士が軍事境界線を越えて韓国入りしたのは、去年12月21日以来およそ11か月ぶりです。