韓国北東部の江陵(カンヌン)で8日朝、江陵発ソウル行きの高速鉄道が脱線した事故で、韓国鉄道公社は10日未明までに事故が起きた江陵駅と珍富駅間の400メートルの区間で復旧作業を終え、10日午前5時半、江陵発ソウル行きから列車の運行が再開されました。
ただ、事故が起きた区間では時速30~40キロで徐行しています。
韓国鉄道公社の関係者は事故当日の8日、「急激な気温の低下で線路に問題が発生した可能性がある」と説明しましたが、詳しい事故原因については調査委員会が調べています。
専門家は、気温の低下で線路に問題が発生した可能性について、線路は気温がマイナス40度からプラス40度に耐えられるよう設計されており、急激な気温の低下で問題が発生する可能性は低いとしています。
昨年の冬はマイナス20度まで気温が下がる寒波に見舞われましたが、脱線事故はありませんでした。
他の専門家は、軌道回路、線路方向転換機、信号機の三つが正確に連動しなければならないが、そのいずれかがに問題が発生、連動しなかった可能性があるとしています。
列車の運行再開とともに、事故原因についての精密調査が本格化するものとみられます。