アイドルファンの迷惑行為のため、ほかの乗客がセキュリティチェックをやり直すなどのトラブルが相次いでいることから、韓国の航空会社がペナルティーを大幅に引き上げることになりました。
アイドルファンは、普通、出国ロビーでアイドルの写真を取りますが、一部のファンは、航空券を購入して飛行機の搭乗口まで追いかけたりもします。この場合、航空券料金から10万ウォンほどのペナルティーを差し引いた金額を払い戻されます。
しかし、飛行機に乗り込んだあと、離陸前に「降りる」と言い出す場合は、ほかの乗客にも大きな迷惑を掛けることになります。
航空保安法上、乗客の一部が自分の意志で飛行機を降りた場合、安全のためほかの乗客は再度セキュリティーチェックを受けることになっているためです。
実際に今月15日、香港発ソウル便の機内に乗り込んだファンは、アイドルの写真を撮ったあと、離陸前に降り、ペナルティーを差し引いた金額の払い戻しを受けました。ほかの乗客360人は、セキュリティチェックをやり直し、離陸は予定時刻よりおよそ１時間遅れました。
こうした乗客の突然のキャンセルによって出発が遅れるトラブルは、年間35件ほど発生しています。
このため、大韓航空とアシアナ航空は来年から、ペナルティーを大幅に引き上げることにしました。
大韓航空は、20万ウォン引き上げて、最高で32万ウォンに、アシアナ航空は、20万ウォンを引き上げて、一律30万ウォンになります。
このペナルティーは、出国審査を通過した乗客がキャンセルする場合に課されます。
ただし、体調に異常が発生するなどやむを得ない場合は例外が適用されます。