韓国海軍の駆逐艦が東海で、日本の海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと日本側が主張している問題で、韓国国防部は、「むしろ日本の哨戒機が、人道的な救助活動中だった韓国の艦艇に対して威嚇的な低空飛行をした」として、この問題で初めて日本側に謝罪を求めました。
国防部は2日、「北韓の漁船を救助する人道的な活動中だった韓国の艦艇に対して、むしろ日本の哨戒機が威嚇的な低空飛行をしたことが問題だ。日本はこれ以上、事実をわい曲する行為を中止すべきだ」として、謝罪を要求し、実務協議の開催を呼びかけました。
また、「韓日国防当局間で事実確認のため、実務協議を継続するという合意にもかかわらず、日本は動画を公開し、高官までテレビのインタビューで一方的な主張を繰り返している」と批判し、「深い遺憾の意」を表明しました。
国防部が言及した「日本の高官」とは、安倍晋三首相を指したものとみられます。
安倍首相は前日、テレビ朝日とのインタビューで、最近の韓日間のレーダー照射をめぐる対立について、「火器管制レーダーの照射は危険な行為であり、再発防止策をしっかりやってもらいたい。韓国側に受け止めてほしい」と語っています。
安倍首相は、防衛省の反対を押し切ってまで、日本の哨戒機が撮影した動画の公開を指示し、インタビューでこの問題に言及し、対応のレベルを高めています。
国防部は、日本側の主張に反論するための動画を制作中で、数日内に動画投稿サイト「ユーチューブ」を通じて公開する方針です。