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政治

金委員長の親書外交 こう着打開ねらう

Write: 2019-01-03 14:54:29

金委員長の親書外交 こう着打開ねらう

Photo : YONHAP News

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がアメリカのトランプ大統領に再び親書を送ったことで、金委員長が親書を通じた外交で米朝対話のこう着局面の打開を図っているという見方が出ています。
金委員長は先月30日、文在寅大統領に宛てて親書を送り、南北関係と非核化への強い意志を示したのに続いて、トランプ大統領にも親書を送りました。
金委員長の親書が、トランプ大統領にいつ、どのようなルートで届いたかは明らかになっていませんが、北韓のこれまでの傾向から、板門店で両国の高官が接触し、直接伝えた可能性が高いとみられます。
届いた時期については、親書を受け取るとすぐに公開するトランプ大統領の性格から、年明け早々とみられます。
親書の内容も明らかになっていませんが、新年のあいさつで示した米朝関係と非核化への意志、2回目の米朝首脳会談に向けた期待より、さらに前向きな姿勢を示したものとみられます。
専門家は、「金委員長の親書には、新年のあいさつで明らかにした非核化への意志や2回目の会談への期待とともに、そのための高官級会談の開催など、実質的な措置についての具体的な提案が含まれている可能性がある」と話しています。
金委員長はトランプ大統領宛に、去年、公開されたものだけで合わせて6通の親書を送り、70年間、対立を深めてきた米朝関係の改善に力を注いできました。
北韓の外務省関係者らがアメリカを非難したことで、米朝首脳会談の開催が危ぶまれていた去年5月には、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長がホワイトハウスを訪れて、初めて金委員長の親書を届け、6月の米朝首脳会談が実現するなど、金委員長は、交渉が難航するたびに親書を通じた外交でトランプ大統領との「信頼の絆」を強調してきました。
こうした親書を通じた外交の背景には、アメリカ国内に広がっている北韓への不信感を払拭し、交渉の進展を図るためには、最高指導者間のトップダウン方式の外交でなければならないという金委員長の判断があるものとみられています。

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