スピードスケート・ショートトラック代表の沈錫希(シム・ソクヒ)選手に対するセクハラ事件を受けて、文化体育観光部はセクハラ根絶のための対策を発表しました。
文化体育観光部の盧泰剛(ノ・テガン)第2次官は9日、スポーツ界のセクハラ予防と根絶のための対策を発表、その中で加害者の永久除名に関する規定を強化し、セクハラで懲戒処分を受けた関係者の海外就業の制限するとしました。
現行の規定では強姦や強姦に順ずる性暴力についてだけ永久除名の対象になりますが、今後はセクハラなども「重大な性暴力」と見なして、永久除名の対象にするということです。
また、セクハラなどで懲戒処分を受けた人については、国際オリンピック委員会や各国の競技団体と連携して、海外進出を禁止することにしています。
沈錫希選手に対するセクハラで問題になった代表チームの前コーチは永久除名処分となりましたが、その後、中国代表チームのコーチに就き、論議になりました。
沈錫希選手はこのほど、17歳だった2014年からチョ・ジェボム前コーチから性暴行を受けたとして告訴しました。
チョ・ジェボム前コーチは選手に対して暴力を振るうなどしたとして逮捕されましたが、警察は性暴行などについても調べることにしています。