北韓の金正恩国務委員長が北京を訪れて習近平主席と会談しましたが、中国メディアは会談の内容について詳しく報じていません。
国営中国中央テレビは8日夜、金正恩国務委員長が中国を訪れたことだけを簡単に伝え、首脳会談の内容などについては一切言及しませんでした。
中国メディアは前回3回目の中朝首脳会談の際は当日の夜に会談の結果などについて迅速に報じていました。
これについて、3回目の首脳会談の際は金正恩委員長の中国滞在日数が比較的短かかったことから会談の結果を迅速に報じたもので、今回の中国訪問は出発から帰国まで4日間と比較的余裕があり、会談の結果などについて報道を急がなかったとする指摘もあります。
また、2回目の米朝首脳会談を控えて、アメリカを刺激することを避けるために、中朝両国が慎重に対応しているのではないかとする見方もあります。
一方、中国訪問2日目の金正恩委員長は9日、午前中に北京の経済技術開発区にある製薬会社の工場を視察しました。
午後には 習近平主席主宰の昼食会に出席し、帰国の途に着くものとみられます。