韓国の去年11月の出生数は、同じ時期では統計を取り始めて以来の過去最低値となりました。また、婚姻件数も最低水準にまで落ち込み、離婚件数は7年ぶりの最高値を記録しました。
韓国統計庁が30日に発表した「11月の人口動向」によりますと、去年11月の出生数は2万5300人で、前の年に比べ1800人(-6.6%)減りました。
11月だけで見ると、1981年に月ごとの人口動向統計を取り始めて以来の最低値です。月間の出生数は、2015年11月から36か月連続で減少しており、2016年4月からは32か月連続で最低値を更新しているということです。
また、去年1月から11月までの出生数でも、前の年の同じ時期と比べ8.6%減少した30万3900人を記録しました。
統計庁の関係者は「このような傾向が続けば、去年の年間出生数は33万人をやや下回るものとみられる」と話しています。
このような出生数の減少には、出産年齢層である30代前半の女性の人口が減ったことや、婚姻件数の減少などが主な原因として働いているとの分析が出ています。