親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪などに問われている朴槿恵(パク・クネ)前大統領の拘束期間が、日本の最高裁にあたる大法院によって2か月延長され、ことし4月16日までとなりました。
大法院は7日、朴被告の拘束期間を4月16日まで延長することを決めたと明らかにしました。
朴被告は、去年8月、ソウル高等裁判所で懲役25年罰金200億ウォンの判決を言い渡され、上告をあきらめましたが、検察側が一部の主張が認められなかったことを不服として上告したため、上告審で最終的な判断を受けることになっています。
朴被告の拘束期間は今月16日に満了を迎えますが、上告審の裁判が行われる間は、3回に渡って2か月ずつ、最長で6か月間拘束を延長することができ、今回、3回目の延長が行われました。
大法院は、拘束期間の延長がこれ以上できないだけに、期間が満了するまで判決を言い渡せるよう努めるとしています。
しかし、1審や2審の判決に1年6か月かかったことや、同じ罪で起訴されたサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長の上告審判決に1年近くかかったことなどを考えると、4月16日まで結論を出すのは難しいとみられます。
ただ、拘束期間が満了するまでに大法院の判決が出ない場合でも、朴被告は、2016年4月の総選挙で当時与党だったセヌリ党の候補の推薦に介入した公職選挙法違反の罪で懲役2年の実刑判決が確定しているため、釈放されることはなく、4月17日からは、拘束被告人としてではなく、受刑者として上告審の裁判に臨むことになります。