康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が慰安婦問題に関する韓日合意が不十分だとする立場を示したことについて、菅義偉官房長官は韓国側に合意の着実な実施を強く求める申し入れを行ったと日本メディアが報じました。
申し入れは現地時間25日午後、スイスの在ジュネーブ日本政府代表部大使から韓国政府代表部大使に対して行ったということです。
菅長官は26日の記者会見で、慰安婦問題は最終的かつ不可逆的に解決したとする立場を改めて強調し、「合意は政権が代わったとしても責任を持って実施されるべきだ」と述べ、不快感を示しました。
康京和長官はジュネーブの国連人権理事会での演説で、93歳の慰安婦被害者が1月に亡くなり生存者は23人だけになったとしたうえで、「痛ましい傷が癒されることなく被害者が亡くなっているのは悲しいことだ」と述べました。
また、「戦争の手段として展開される性暴力を撤廃するまでの道は遠く、被害者、生存者に対する支援が必要だということを決して忘れてはならない」と述べました。