アジア各国の海軍関係者が集まる国際セミナーが26日に東京都内で始まり、韓国海軍の幹部も参加しました。
昨年12月のレーダー照射問題以降、日本の自衛隊が主催する公式行事に韓国の関係者が参加するのは初めてです。
セミナーは、海上自衛隊の主催で毎年開かれ、アジア各国の海軍大学の教官らが集まり、討論や研修を行うもので、韓国も毎年参加していました。
ことしのセミナーには韓国海軍の中佐1人が参加したほか、6年ぶりに参加した中国海軍の関係者も含め18カ国の海軍関係者が参加しました。
日本は昨年12月に海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦から火器管制レーダーの照射を受けたと主張する一方、韓国は韓国海軍の駆逐艦に対して海上自衛たの哨戒機が低空飛行で威嚇したと主張し対立してきました。
この問題について双方の攻防はいまのところは落ち着いていますが、自衛隊の関係者は引き続き原因究明を求め続けています。
こうした対立もあって、4月に行われる国際海洋安保訓練のうち釜山沖での訓練に日本は艦艇を派遣しないとしているほか、10月に予定される海上自衛隊の観艦式には韓国海軍を招待しない方針です。