文在寅大統領は27日、韓国を訪問中のアラブ首長国連邦のムハンマド皇太子と首脳会談を行い、両国間の協力強化について意見を交わしました。
文在寅大統領は会談で、ハノイでの2回目の米朝首脳会談は韓半島の平和と繁栄のために重要な意味があるとしたうえで、ムハンマド皇太子の韓国訪問に合わせて韓半島に恒久的な平和と繁栄の機運が広がっていくことを期待すると述べました。
これに対して、ムハンマド皇太子は、アラブ首長国連邦は韓国の兄弟国家として韓半島の平和定着に向けた動きを一貫し支持すると述べました。
また、最近の南北関係改善に向けた動きを評価し、両国は共同運命だとして、韓半島に平和が定着し、その平和が中東地域にまで広がっていくことを期待すると述べました。
両首脳は会談後、共同声明を発表し、「特別戦略的パートナー関係」を発展させていくことを再確認するとともに、高官級の対話を活性化させていくとしています。またバラカ原子力発電所の建設や防衛産業分野での緊密な協力が両国関係の発展を牽引したと評価しました。
さらにエネルギーや建設分野の伝統的な協力関係にとどまらず、両国の協力を多角化することにし、先端産業分野での実質的な協力強化を通じて未来型の共同成長を追及することにしました。
ムハンマド皇太子の韓国訪問は、2014年2月以来、5年ぶりで、首脳会談は昨年3月に文在寅大統領のアラブ首長国連邦訪問以来、およそ1年ぶりです。