ソウル高等裁判所は6日、在職中に多額の賄賂を受け取ったとして収賄罪などに問われて一審で懲役15年の実刑判決を受け、控訴している李明博(イ・ミョンバク)元大統領の保釈を許可しました。
収監中の大統領経験者が、保釈されるのはこれが初めてです。
裁判所は、防御権の保証などを考慮して保釈の判断を下したと説明しました。
李明博元大統領は、去年3月に逮捕されて以来1年近く収監され、裁判を受けていますが、弁護側は防御権の保証や糖尿病・睡眠時無呼吸症候群などによる突然死の可能性などを理由にことし1月、保釈を申請していました。
これについて、検察は、保釈の理由にはならないと反発しています。
親友の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取ったとして収賄罪などに問われている朴槿恵(パク・クネ)前大統領も、収監された状態で裁判を受けています。