ことしに入って空回りを続けてきた韓国の国会は、7日、臨時国会の開会式を行い、審議入りする予定です。
与野党は今回の臨時国会で、私立幼稚園の会計の透明性を強化するための、いわゆる「幼稚園3法」と、医療環境の改善に向けたいわゆる「イム・セウォン法」、フレックスタイム制拡大のための関連法、それに高位公職者犯罪捜査処の設置に関する法律など、国民生活にかかわる法案や改革法案に重点を置く予定です。
しかし、法案の優先順位については政党ごとに意見が違ううえ、幼稚園3法や高位公職者犯罪捜査処の設置に関する法律をめぐっては、与野党間の意見の隔たりが大きいため、法案の成立までには困難が予想されています。
さらに、選挙制度の改革法案をめぐっても、迅速な処理を可能とする、いわゆる「ファスト・トラック」に指定する案が与野党間で議論されており、熾烈な攻防が予想されています。