ユネスコ=国連教育科学文化機関は、「日本軍慰安婦の記録」の世界記憶遺産への登録を保留していますが、韓国との対話を避けている日本に対し、対話の場に出るよう促すメッセージを送る方針であることが明らかになりました。
外交部当局者は9日、「日本軍慰安婦に関する記録の登録について、ユネスコが関連の手続きを進めている」と述べました。
また、外交筋によりますと、先月ユネスコの関係者が韓国の政府当局者に「オードレ・アズレ事務総長名義で、日本側に速やかな対応を求めるメッセージを送る」という趣旨の話をしたとのことです。
韓国をはじめ中国、フィリピン、オランダなど8か国14団体は、慰安婦被害者の痛みと日帝の残虐行為を詳しく記録した、2744の事件を含む「日本軍慰安婦に関する記録」の世界記憶遺産への登録申請を共同で行いましたが、2017年10月、ユネスコは登録保留を決めました。
ユネスコは「対話のための保留勧告」であるとしましたが、日本がユネスコ最大の分担金拠出国であることが背景にあるとの見方があります。