ハンガリー・ブダペストのドナウ川で現地時間の29日に韓国人観光客33人が乗った遊覧船が沈没した事故で、6歳の子どもを含む、家族連れの観光客が多かったことが確認されました。
旅行社が30日に開いた記者会見によりますと、遊覧船に乗っていた韓国人は家族連れの観光客30人と旅行社の関係者3人で、ほとんどが40代から50代で、6歳の女の子や72歳の男性もいたということです。この女の子は、祖父母と母親と一緒に遊覧船に乗りましたが、今のところ救助されたかどうかは確認されていません。
まだ事故の詳しいことは明らかになっていませんが、現地メディアなどによりますと、悪天候に見舞われて川が荒れた状態のなか大型の観光船と衝突し沈没したものとみられています。
沈没した遊覧船は、全長27メートルの小型船舶で、定員は45人でした。
事故が発生したドナウ川の遊覧船観光は、ブダペストを訪れる観光客の人気コースとなっていますが、遊覧船に乗ったことのある国内の観光客らからは、遊覧船には救命ボートはもちろん、救命胴衣などの安全設備は何ひとつなかったとの証言が相次いでいて、事故当時、遊覧船の安全対策に問題があったのではないかとの指摘が出ています。