ハンガリーの首都ブダペストを流れるドナウ川で韓国人観光客33人が乗った遊覧船が沈没した事故で、ハンガリー当局は、早ければ現地時間の5日に沈没した船の引き揚げにとりかかる方針を明らかにしました。
ハンガリーの対テロ当局が3日の記者会見で明らかにしたものです。
できるだけ迅速に船体を引き揚げることを目標にしていて、5日にも引き揚げにとりかかり、9日までに終わらせることを目指すということです。
ハンガリーの対テロ当局は、「船体の中央部の毀損がひどく、引き揚げの際に船が真っ二つに割れないようにし、船体を保存することが目標だ。特に、潜水士が船体内に入ることはとても危険なため、固く禁じる」としています。
一方、事故が起きたドナウ川のマルギット橋では、現地時間の3日、数百人の市民が集まり、犠牲者を悼むとともに、行方不明者の救助を願い、韓国民謡の「アリラン」を歌いました。
橋の上には、犠牲者を追悼するろうそくや菊の花が置かれていて、その横には韓国の国旗が掲げられています。