中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が、北韓の非核化と引き換えに、北韓の体制保障と経済発展を提供しなければならないとして、非核化を先行させようとするアメリカの政策に真っ向から反対する姿勢を示しました。
習主席とプーチン大統領は5日午後、ロシアで開かれた首脳会談後の共同声明で、韓半島の非核化と平和体制の構築は並行して行われなければならないとしたうえで、「中国とロシアは、国連安全保障理事会が果たすべき肯定的な役割を果せるよう取り組む」と述べました。
また終戦宣言など北韓への体制保障とともに、安保理の対北韓制裁の緩和または解除によって北韓の経済再生を図る必要があると強調しました。
中国とロシアの首脳が北韓問題で連携するのは、北韓がミサイルによる挑発を続けていたおととし7月、韓半島問題解決に向けたロードマップを発表したのに続いて2回目となります。
当時、中国とロシアは、北韓による核実験や弾道ミサイル発射の中止と、韓米合同軍事演習の中止を求めることなどを内容としたロードマップを発表していました。