韓国駐留アメリカ軍の主力となっている陸軍第8軍は、創設75周年を記念して司令部がある京畿道平沢(ピョンテク)のアメリカ軍基地「キャンプ・ハンフリーズ」を初めて民間に公開しました。
第8軍は創設75周年を記念して、今月7日から9日まで、「韓米オウルリム(調和)フェスティバル」を開きました。
フェスティバルでは、特殊部隊や儀仗隊のパフォーマンスだけでなく、各種兵器や戦車、戦闘機も展示されました。
第8軍のビルス司令官は、8日の記念式典で「この75年間、われわれは韓米同盟を見過ごすことはできない。韓国軍は韓国戦争以降、すべての戦いや任務でわれわれとともにあった」と振り返りました。
韓国駐留アメリカ軍が漢江の南側に移転することについて一部では、安全保障態勢が弱まるのではないかという懸念の声が出ています。
これについて、ビルス司令官は、「首都圏の防御能力は低下していない。韓半島への防御能力は抜け目がなく、最高レベルだ」と強調しました。
「キャンプ・ハンフリーズ」は2004年の協定にもとづいて、2006年から拡張工事が本格化され、第8軍司令部は2017年7月、韓国駐留アメリカ軍司令部は去年6月にそれぞれ移転が終わっています。
基地の西北側の農地の編入による地元住民との対立も生じていましたが、 第8軍は平沢市と初めて開いた今回のフェスティバルで、今後も地域社会との連携強化を図っていくと約束しました。