韓国の女性は日本の女性に比べ、結婚を大きな重圧に感じ、本人のキャリアを重視していることが、韓国女性政策研究院の調査で明らかになりました。
今回の調査は、ソウルと東京に住む25～44歳の男女2000人を対象に「結婚と家族の価値観」について調べたものです。
それによりますと、結婚を重圧に感じている女性の割合は、韓国が64％で、日本の32％に比べ、2倍も高いことが分かりました。
また、結婚よりも本人のキャリアを重視する割合も、韓国が44％で、日本の28.2％に比べて高かった一方、専業主婦になりたいと答えた割合は、韓国が18.8％、日本が27.4％でした。
さらに、この調査では、韓国の女性は日本の女性に比べ、男女平等の社会を期待する声が高く、経済活動への対等な参加を強く求める傾向があるものの、伝統的な男女の役割分担という考え方の影響を受け、理想と現実に隔たりがあると感じていることが明らかになりました。
女性政策研究院の研究チームは、「少子化を解決するためには、男女平等が進み、家族一人ひとりの選択権と多様性が保障され、雇用における性差別を無くすことが求められる」と提言しました。