韓国では、去年、飲酒運転に対する罰則が強化されましたが、今月25日から飲酒運転の基準となる血中アルコール濃度のレベルを改め、さらに厳しく取り締まることになりました。
韓国交通安全公団がまとめた資料によりますと、2016年から2018年の飲酒運転による交通事故件数はあわせて5万8667件、死亡者は1266人でした。
1日平均で53.6件の飲酒運転事故が発生し、1.2人が命を失った計算です。
一方、去年9月、釜山で飲酒運転の車にひかれ、死亡したユンチャンホ氏の事件がきっかけで施行された「ユンチャンホ法」により飲酒運転の処罰が強化されたことで、飲酒運転による交通事故件数は、大幅に減少したことがわかりました。
ことし1月から3月までの飲酒運転事故は、去年の同じ時期に比べて35.5%減少し、死亡者は37.6%、負傷者も37.3%減少しました。
一方、今月25日からは、飲酒運転の取り締まり基準である血中アルコール濃度を、現行の0.05%から0.03%に強化する内容を盛り込んだ「第2ユンチャンホ法」が施行され、酒を飲んで運転した場合の取り締まりがさらに厳しく実施されることになります。