日本による輸出規制に対抗する措置として、済州島は日本との交流事業の一部を見送ることにしたと明らかにしました。
済州道は31日、ことし下半期に行う予定であった「対馬朝鮮通信使日韓文化交流」事業の開催を見送ることにしたと伝えました。済州島は「その他の日本との交流事業についても国の状況や時期、事業の内容、島民の感情などを全体的に考慮したうえで、予定通り行うか否かを決める」としています。
一方、韓日の共同事業の一つである韓日海峡沿岸県市道共同交流事業のスポーツ交流事業、「2019年度サッカー交流」は予定通り開催されます。この事業は、日韓の海峡沿岸にある8つの県市道が、スポーツを通して交流をすることで自治体間の交流の活性化につなげることを目的としたもので、これに参加するため、日本の4つの県の青少年サッカー選手やコーチ、およそ90人がきのう済州市を訪れました。
日本の選手たちは、済州島を含む4つの地域から参加する韓国の青少年選手と共に3日間の日程で、済州市総合競技場で親善サッカー試合を行う予定です。
済州道はこれについて「この事業は、2015年の韓日海峡沿岸県市道交流知事会議で済州島での開催が決まった。両国の青少年によるスポーツ交流が外交における難題を解決できるきっかけになってほしいという願いから、予定通りこの事業を行うことにした」と説明しました。