日本政府は、韓国向け輸出規制強化の対象に指定した半導体材料３品目のうち、半導体の基盤に塗る感光剤、レジストの２件目となる韓国向け輸出を許可したことがわかりました。
19日、業界や関係省庁などによりますと、日本政府はサムスン電子から注文を受けた日本のレジストメーカーの輸出許可申請を許可しました。
日本政府は、韓国に対する半導体材料の輸出規制強化を発表したおよそ１か月後の８日にもレジストの輸出１件を許可しています。
レジストは、ほかの規制対象であるフッ化水素などとはちがって軍事転用の可能性がほぼないことから、規制対象に指定するのは不適切だという指摘を受けてきた品目です。
日本がレジストの輸出を相次いで許可したことについて、業界では「スピード調整」や「融和のジェスチャー」だとする前向きな評価が出ていますが、不確実性の解消と見るには難しいとの見方が支配的です。
一部では、21日に中国の北京で開かれる予定の韓日外相会談を前に、日本がメッセージを送ったのではないかという意見も出ています。
業界関係者は「日本が正常な輸出許可を行っているということを主張するための名分を作っているように思われる。輸出許可が相次いだのは朗報だが、フッ化水素などの輸出許可は１件もないため懸念は残る」と語りました。